すいません、実は昨シーズン作った物を今頃掲載だったりします…。だ、だって衿元のボタンつけたのついさっきだし(汗)! この文章も実は昨シーズンのうちに書いていたものだったり。
前シーズンはインバネスで乗り切ったものの袖のあるコートが欲しくなり、学生時代含め人生で一度も着たことのなかったダッフルコートを作りました。きっかけは無印良品の店頭で見かけたチェックのハリスツイードのダッフルコート。「かーわいい!」と値段を見たら4.5万で「あわわ」となったので(笑)。
型紙・サイズ
Mパターン研究所「J0332 ダッフルコート」4号。現行品ですが相当前に買ったもの。フードにボタンがあるため「合わせを左右入れ替えられる」というダッフル本来の機能は失われています。本来ダッフルにはない裏地もこのパターンにはあります。
生地・材料
表地 |
ハリスツイード(2013年柄…なのか?)。自分の腕には贅沢ですが、一度は使いたかった憧れの高級素材! 私が調べた限り一番安かった日暮里トマトで購入(6,500円/m を繊維街セールで 10% オフ)。無印のコートと同じ灰青&黄色のチェックもありましたが、鏡の前で当てたら似合わなかったので茶系のガンクラブチェックです。 |
裏地 |
ポリエステルのキルティング878円/2.2m(内税;日暮里の長戸商店で購入)。色の選択肢が狭い中、チェックの1色に合わせてネイビーをチョイスしました。ただし袖はナイロンツイルです(オカダヤで調達、多分以前Lapis Lazuliに使った生地の色違い)。キルティングにしたら腕が着ぐるみみたいにパンパンになって気持ち悪かったので。 |
糸 |
表地は主に30番のスパン糸。ステッチはジーンズ用の20番ですが(ユザの色揃えが悪くてオカダヤまで行った)、ミシンへの負担が大きく糸調子も取りにくいので下糸は30番使ってます。裏地はスパン60番。 |
芯地等 |
接着芯は表地と一緒にトマトで買った厚めの織布芯(160円/m)。柄合わせに苦労するくらい縮みました…しかも貼付きが弱く、折り曲げると何か浮きます。裄綿は日暮里やまよで購入。10枚420円でしたがいつ使い切るやら。STテープとHBテープは家の買い置き。 |
ボタン等 |
水牛のトグルはトマトノーション館で(1個410円+税)、同素材のボタンは浅草橋のヒントで調達(全部で106円と超安!)。間隔が広いため 55mm の大きめトグルです。形が不揃いで尖端の向きがバラバラなのがちょっと気になる。合皮のパッチはオカダヤで既製品を買ったら1組160円…自分で切ればよかったか。革紐は近所の革屋さんで1.6m 320円(こっちは本革)。 |
アレンジ・補正
紐の根元はステッチではなくパッチに変更。色が渋いのでアクセントを入れてみました。肩のヨークは続け裁ちにしています。折るだけではカーブを綺麗に出しにくそうだったので裏地(去年Lapis Lazuli作った時の裏地余り) を縫い付けて二重にしました。前側はバイアスになるため端にHBテープを貼っています。
裏はキルト生地のため身頃のキセを全て縫い代に吸収。パターンはいじっていませんが、裏地をキルティングにするちゃんとした方法は「裏地キルトについて – G.P Pattern special site」で紹介されています。厚みの分詰めるのが正解らしい。
作業の工夫・変更等
身頃や袖の部分芯は別にパターンを作っています。あと2枚重ねの裏地縫い代が膨らんでいたので、ロックミシンで端始末して潰しました。
フードとタブのボタンホールは外注です。昨年お願いした大場ボタンホール様(台東区鳥越) に今回もお願いしています。仕上げと言えば、トマトでハリスのタグを貰ったので裏につける予定が年末の掃除中に紛失(泣)。勿体ないことをした…。
感想(制作編)
芯の選択を間違えたっぽいのと、ポケット周りのステッチが歪んでるのが反省点。接着芯はもう少し貼付きがよく、薄くて伸びない物を買うべきでした。ステッチは段付き押え必要でしたね。というか、実は全部 5mm だと思い込んでて 5mm 買ったら 10mm の箇所が多かっただけですが。あと縫製前に表地の端をロック始末しておかなかったのも反省点です。縫ってからかけようとしたら縫い代の段差のせいでどんどん外へずれていくので断念しました…。
苦労したのはやはり柄合わせ。特にポケットとフラップは、パターン通りにつけると合わないので数ミリずつずらしています(柄がズレると物凄く雑に見えたので)。あとトグルボタンも最初紐が長すぎてやり直してます。針穴の見えない内側だったので縫い直したけど強度が落ちてるかも。あと、重みで伸びたのか裾を裏地と縫い合せたら思いっ切りツレました…。キセの分を使って裏地を 1cm 出し、かつ表地の折り目を数ミリずらしています。
ツイードは硬く細かい毛が散らばるので裁断が大変でした。コロコロ大活躍(笑)。あと裁断中ずっと顔がチクチクして痒かったです。肌の弱い人には向かない作業かもしれません。辛い思いといえば、初めて動いてるミシンの下に指を入れてしまいザックリやってしまいました。端をかすめただけで貫通はしなかったけど、職業用ミシンの怖さを思い知りました…(いや、家庭用でも痛いと思う)。
感想(着用編)
元々これを作った理由の一つは「袖のあるコート」が欲しかったから。今回は裏をキルティングにしたお陰でとても暖かいです。反面、少し重いしパツパツしてるような(少なくともフード嵩張りすぎ)。元々小さ目なのに厚手の裏地つけたので、内側の服はタイトな方が良さそう。あとポケットにフラップがあるため手をつっ込みにくいです。
内側は見返したくもないですが、柄合わせの苦労が実って外観は及第点(ポケットのフラップだけ高さが違うのが目立つけど)。折角のハリスツイードなので大事に着たいと思います。ただ、裏地があるせいで修理が難しそうのが今から心配。特にトグルの紐切れ! 調べたところ定期的にクリームで手入れするといいそうな。
次回以降のアイディア
当分作りたくないけど昔からデニムのダッフル欲しかったんですよね。春秋のコート(ジャケット?) としていつかは作ってみたい。裏地なしパターンの方がいいのかな?
あと実は余った生地で帽子作りました…こっちもエントリー書いておかなきゃ。