出来映えが気に食わないので「作った」という報告だけで御勘弁。デスクワーカーで社外へ出張に出ることも殆どない私、手持ちのスーツを処分してしまいました。いい歳してリクルートスーツみたいだったんだもん。それに普段も着られるものじゃないとクローゼットのスペースが勿体ないし。
とはいえ今のままじゃ社内出張にさえ困るので、簡単な (筈の) パターンでジャケットを作りました。他のこと (買い替えた iMac セットアップとか風邪とか) に時間を取られ、中断を挟んでの完成です…て、先月完成したものを今頃掲載してるんだけど。
型紙・サイズ
たまねぎ工房「Origa」9号。ポケットがポイントのノーカラージャケット。一番最初に作ったジャケットが MPL のシェイプドテーラードで、その手間にうんざりしてしまったため今回はノーカラーにしました。1枚袖かつ2面構成、玉縁ポケットや袖口開きといった面倒な部分なしと、初心者でも比較的簡単に作れるパターン…だった筈なんだけどな。
生地・材料
「アザトいのうえ」さんで購入したウールのヘリンボンです。メンズスーツにはよく使われる織りですがレディス、特にノーカラーのジャケットではあまり見ないので敢えて使ってみました。尤も、先日のコートもヘリンボンだったので「只のマイブーム」という話もあります…。滑らかなスーツ地かと思っていたら嵩がありフカッとした質感でした。これは秋冬限定かなぁ。模様が曖昧な方を表にしています (裏表間違えて右袖2枚切ってやり直した…)。
裏地はリバティのシーズン柄「Timothy Ronald」輸入生地 (写真なしで御免なさい)。以前 Aquamarine 作った時の残りです。スイマセン、柄合わせはサボりました。袖はトマトで買ってきたキュプラ。
バイアステープはナイロンの既製品。家に在庫が豊富で色が合うのがこれだけだったという話です。幅が4つ折りの状態で 1cm ありました…指定より幅広な上、そのせいで家にあったバインダー押さえが使えず見苦しい仕上がりに。却ってロックミシンの方が綺麗だったかもしれない。
飾りリボンはいつもお世話になってるヒントさんで。このお店ではいつもボタンばかり買ってるけどリボンも沢山あります。今回はコスト重視で 336円/m の安いものを。2m しか買わなかったら袖口には飾れませんでした…。
アレンジ・補正
パターンはデフォルトです。当初飾りなしでシンプルに仕上げるつもりだったのですが、モチベーションが上がらなかったためリボンを叩きシャネル風ジャケットにしました。目分量でつけたためちょっと「いびつ」です (特にポケットが目立つ)。
作業手順の工夫・変更等
ほつれやすい生地だったので裏より先に表を縫い合わせています。作業中に糸印がどっか行くことが多いからという理由もある…。
背中心は縫ってから縫い代をバイアステープでくるむ順番なのですが、非常に縫いにくかったです (一部歪んでるのもそのせい)。先にくるんでおいた方がいい気がするけど、縫い代幅が狂うと大変だからなんだろうか?
感想
正直、義務で作った服のため当初モチベーション維持に苦労しました。気に入った生地を使ったので最後まで辿り着いた感じです。しかも出来上がったら肩が狭い! あと袖がとても細いためか、自分の腕のねじれがそのまま露骨に出てしまいます。
今回は集中して作業できなかったこともあり、縫いが非常に汚いのが反省点です。ロックミシンですらボロボロでした…。パイピング始末も悲惨で「脱いでも可愛い」には程遠い出来栄え。更にリボン付けで縫い縮めてしまったらしく、見返しと前身頃を縫い合わせるのが大変でした。出来上がったら前立て上方が外側に反り返ってるし (星止めで解消できないか検討中)。
反省ばかりじゃ進歩がないので勉強になったことなど。今回のパターンは袖山の処理が「目から鱗」でした。以前 Dita を作った時に袖ぐり縫い代が表に響いて困ったんですが袖山だけでも割ればいいんですね。あとポケット、最初に裏だけ叩きつけて表をまつる作り方も初めてでした…て、Dita もこうじゃなかったか (いつも省略してたんです…)。
次回以降のアイディア
今回撃沈だったので次作るか微妙です…。同じサイズで作るならもっと薄地で裏なしの夏ジャケットにしたい。秋冬用なら数パーセント拡大します。