『いまある素材で作るヴィンテージからの服作り』No.5 バイアスカットのトップ

『いまある素材で作るヴィンテージからの服作り』No.5 バイアスカットのトップ

市販のソーイング書籍にも時々「おっ」と目を引く素敵なものがあります。今回は手始めに、簡単なブラウスを作ってみました。縫う方ではなく型紙作りの練習です。なので盛大に時期外れなのは目をつぶってください…。

型紙・サイズ

『いまある素材で作るヴィンテージからの服作り』No.5「バイアスカットのトップ」。ソーイング書は大抵、最初に手に取った瞬間に買うか買わないか決めてしまいます (なのでここ数年は発行直後に買った本が多いです)。この本も一目惚れでした。No.5 はこの書籍の中で一番簡単…もといシンプルなパターン。名前の通りバイアス地で裁つ布帛ブラウスです。

生地・材料

Shaukat で買った輸入リバティです。靴ブランド Manolo Blahnik とのコラボ柄でイギリス限定…らしいですが詳細は不明 (柄に名前あるのかな?)。自分ではめったに買わないトロヘルっぽい色なのでドキドキしながら作りました (笑)。135㎝ 巾×1.5m が 20cm くらい余りました。もっと詰めればあと 10〜20㎝ はケチれるかも。柄合わせはしてあるようで実はろくに合ってないです。輸入リバにありがちですがこの生地も柄が地の目とズレてたので…と言い訳。

アレンジ・補正

デフォルトです。パターン写したら身頃が正バイアスになっていなかったので、(只のミスと判断し) 正バイアスに修正しています…が、結局、裁断で歪んで後ろが正バイアスになってないのは内緒。

アレンジではないのですが、衿ぐりの落としミシンを今回コバステッチに変更しています (一度落としミシンで仕上げたのですが汚くて縫い直しました…)。バイアステープが短くて引っ張り気味につけたら裏側に回る幅が不足してしまったのです (恥)。

作業手順の工夫・変更等

先日、「たまねぎ工房」の店主様が Twitter で市販書籍の型紙データ化について言及されてたので試しにやってみました。コンビニの複合機でA3サイズに畳んだ型紙をスキャンし、Photoshop で貼り合わせて各パーツを見やすく並べ直してから Illustrator でトレス。「パスのオフセット」で縫い代をつけ (このためにわざわざトレスしたの!)、タイル印刷で出力…という塩梅。オフィスコンビニ等の大判スキャンサービスを使えばもっと簡単なのでしょうが、著作権法の問題が心配だったため自力でコピーした次第です。やってることは書籍の自炊と同じだし。

感想

これは簡単で量産もしやすい!…ですが、バイアス地のせいか縫い目があまり綺麗じゃないです (いや、糸と針が合ってないだけか)。襟ぐりバイアス布の寸法を「自分で測れ」という仕様なのはマイナスですね。それくらい本に寸法書いとけやー!と、長さ足りなくて苦労した恨みを述べてみるなど。

輸入リバティは硬いのでバイアスにすれば多少柔らかいシルエットが出るかと期待したのですが、前身頃や袖のギャザーが膨らんで焦りました。なので写真撮る前に一度洗濯して落ち着かせています (が、全然改善してない)。適当に作った割にいい感じのブラウスになりました。特に柄は想像以上に大人っぽくて気に入った! 今見たらもう品切れっぽいけど…。

書籍では裾をパンツの中に入れて着ているようです。横方向のボリュームもあるので、外に出すなら 5〜10cm カットしてもいいかもしれません。

次回以降のアイディア

大柄のチェックなどどうだろう? 無地でトロみのある生地でも大人っぽく出来そう。柔らかい生地ならバイアスにしなくてもいいと思います。あと別パターンですが同じバイアスブラウスということで、たまねぎ工房の Novita なども作り比べてみたいです (実はこっち作ったことない…)。

バイアスカットのトップ横から
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