型紙を補正した MPL「O0620 ティアードサンドレス」の製作編です。
最近在庫が増えているリバティを消費したいので、2010年春夏の「Harryhausen Valley」です。輸入物で135cm幅のため MPL 手順書の裁合せ図が役に立たず、しかも上下に柄合せ必須という泣きたくなる状態でした。今回は左右だけじゃなく上下でも合せなければならないため、文章にすると一瞬ですが丸一日かかりました (正確には日中外出してたので半日)。用尺は2mでしたが無地なら1.7mくらいで出来たかも? 肩紐は当初、幅広のBを選びました。以前作った時頼りない感じがしたので紐パーツを切らずフリルを2枚切って表裏二重にしたのですが…ここで私、大きな勘違いをしていたらしい (詳細は後述)。
製作はほぼ手順通りです。ループを適当に作ったせいで、後で15mmのボタンが入らないことに気づいて焦りました (死)。しかし最大の問題はアレンジした肩紐でした…。途中、パターン通りに作ると肩外側が異様に浮いてしまうことに気づき、前外側を1.5cm詰めて縫ったんです。ところがそれでも変な浮きが残ってしまう。「変だなぁ」と思いながら突如、はっと気づきました。これ、浮くのがデフォルトじゃないのか…と。
要するに下の絵みたいな感じです (漫画絵で御免なさい…しかもちょっと大袈裟)。このパーツはあくまでも「フリル」。つまり身頃としっかり密着するのは「肩紐」(今回省略) であり、フリルは体から離れるのがデフォルトだと思われます。だとしたら「浮かないように」とわざわざ詰めたのは大きな間違いだったのね…。しかも布を二重にしたらフリルが硬くなってしまい、エラが張ったような妙な仕上がり。こういう事情なので「B紐の方が下着見えなくて良さそう」と思ってた自分の認識も否定されました。フリルからしっかり覗きますorz
結局肩紐はAに変更しました。今回は肩紐作りに紐用接着芯を使用しました (これホント便利)。手順書では後は後付け (切替布と見返しの外側に付ける) ですが、長さをちゃんと決めて内側につけてます (お陰で何度か全部解いて付け直してます…ねじれてたりキツかったりしたので)。
後身頃も思ったよりダブついています。パターンを見てまず気づいたのが、反身補正の時「外側に」脇線を膨らませていたこと。これを逆に内側へ食い込むように直せば縫い線の長さは変わらず、ダブつきは改善される筈です。問題は前身頃と繋がる部分の角度ですが、これもなるべく滑らかに引き直します…って、これじゃ身頃 (ボタン部分含む) 全部作り直しじゃん! それは困るので、今回は横着して脇線の一部を詰めて縫うだけで決着です。それでも背中大分浮いてるけど…パターンだけ直しておこう。
作り直して判ったのですが、肩紐はBよりAの方が今っぽいというか、寸胴でも野暮ったさが薄いようです。体型補正や丈調整以外でライン変えるくらいなら他の店で型紙買ってくる方がマシと思ってる人間なので、パターンはこれ以上いじくり回さないことにします。切替や裾にレースを付けることを計画しつつ、そうすると柄合せの努力が無になるような気がして躊躇したり。3着目を作るとしたら最初に作った時のように違う布で段を作っても面白そう (あんなに意味不明な組合せにはしないが)。あと、丈を伸ばしてマキシにするとか! 暑いから今年中にもう1枚縫ってしまうかもしれない…!?
身頃は前後で4cmも差があるため、横から見ると腰の切替え線が盛大に前下がりです。しかし私が着るとほぼ水平になります (やや前下がりだけど…今後は前後各1.5cmにしよう)。誰か正しいパターンの補正方法教えてくれないかなぁ。