先週の3連休にMPLの「O0620 ティアードサンドレス」(廃盤品) を作ってました。某掲示板で話題になったためか最近、このサイトに載せてる昔作った物がググられることが増えてます。が…以前作ったのは私が本当に洋裁始めたばかりの頃で、しかもサイズ間違えて型紙を選んだためまともに着ることも出来ず、実は既に解体され布に戻っています (死)。そんな苦い経験を踏まえ、今回は型紙を補正して実験がてらリベンジを目論んでみました。なので「補正編」と「製作編」で記事を分けます。今回は補正編。
このパターンには問題が2つありました。1つはサイズを間違えて買ったため (一番最初に買った物だったので…) 全体的に小さいこと。MPL5号サイズの私が3号買ったら小さいに決まってます。胸囲だけで3cm違うんだもん。もう1つは私の体型上、常に付きまとう反身補正の問題。つまり前身が後身に比べて長いんです。なので普通の服を着ると腹が出て背中が余り、迂闊にゆったり&ほっこり服を着ようものなら腹で布が浮いてマタニティになる…というわけ。
では補正です。まずは幅出し。これは簡単で、並行に切り開いて足りない分を出すだけ。既に買えない貴重な型紙ですが遠慮なくざくざく切ります (うわー)。2サイズ分で3cm不足していることが判っているので、前身頃パターンで8mm (左右合せて16mm)、後身頃8mm (同)、全体で計3.2cm出しました。スカートの型紙はいじらず縫う時にギャザー量を減らすことにしました (手抜き)。MPL3号と5号では肩幅が8mm違うので、肩より内側で左右各4mm出して肩幅を補い、脇の下で残り各4mmを出しました。ちなみに下の絵は全て仕上がり線で、縫い代含みません。裏紙にボールペンで描いたメモなので汚くて御免なさい!
無事に幅出しが終わったら次は今回最大のポイント・反身補正です。自分が反身だと気づいたのが最近なので、実際に補正を入れて服を作るのはこれが初めて。MPL の服を着ていて「相当キツい」印象があったので、思い切って2cmずつ補正しました。前身頃2cm延長、後身頃をその分2cmカットし、前後差計4cm…かなり思い切ったなぁ。胸の切替布には触らず、その下の身頃だけ補正することにしました。
既製パターンの補正のコツは「なるべく縫い線の長さや隣と繋がる角度を変えないこと」です。線が長くなったらその分ダーツ入れたりギャザー増やしたりして調節します。今回、前身頃は上中心にギャザーがあるので、幅出し分は全部そこに寄せてギャザー量を増やしました。増やす方は簡単です (^^;)。ここでのポイントは脇下を開いた分、そこの角度が増えていること。後身頃の補正に関わるので覚えておきます。
で、その後身頃が問題でした。全体で丈を2cm短くしつつも縫い線の長さは変えたくない。しかし前身頃と違って調節できるダーツもギャザーもない…。しばらく考え、縦に5等分 (正確には違いますが…下の図参照) して紙をずらすという方法をとりました。細切れにするのでこれは型紙ではなく方眼紙に写してトライ。ここで身頃幅が少し増えてしまうのですが、今回はその分は補正せずに使いました。後から思えばこれが失敗の原因になったのですが…。
ほぼ直線だった脇が大きく曲がったので、別の紙にトレースしてガタガタになった線を滑らかに引き直します。ついでに前身頃と繋がる脇下のポイントの角度も滑らかに繋ぎ直しました。でも、この補正は間違っていたような気がします (次の記事参照)。
後身頃は更にボタン&ループの位置も変更です。間隔を詰めてようやく型紙完成! ここで連休1日目が終わりました…。制作編は次の記事にて。