写真右にインターホンが映り込んでますが気にしないで下さい… (こんなんばっかり)。あと先日作ったスカートがボディに着せられたままです。
09年の秋に制作した MPL の「J0430 シングルトレンチコート」1作目。着やすくするため丈詰め& 裏地交換 (当初から色や質感が気に食わなかったため) をしました。ついでなので、制作中にアイロンで一部溶かしてしまった表衿も作り直しました。
解体・丈詰め
付属、裏地を貫通してる肩章ボタン、あと前開きの一番上のボタンを取り外し、裾のまつりを解いてひっくり返してから解いていきます。裾は (どうせ捨てるので) 裏地をじょきじょき切ってしまいました。ポケット袋布は表から見えないので交換せずそのままです。
衿周辺の端ステッチも解き、更に台衿から上を全部外します (表裏共に)。問題は一番上のボタンホール。これが残ってると裏返せないので解かざるを得ませんでした…。作業中に裂けないよう、ホール両端を裏から「ほつれ止めピケ」で固めておきます。
裏地を外したら表地を 16cm カット (=膝丈)。裾に 4cm バイアス芯を貼り直す…筈が、忘れた〜! 綴じてから気づきました…大丈夫かなぁ。左見返しは制作時に間違えて短く裁断したため裾でこっそり接いでたのですが、今回のお直しで「なかったこと」に←
材料購入
新しい裏地はベンイリア。今回は前を開けて着ても違和感がないよう、表地やボタンに合う色を選びました。黒だと重すぎ赤は色味の違いが気になるため、選んだのは濃いウォームグレー。静電気が発生しやすい表地なのでキュプラは譲れません。
手順書の裏地用尺は 110cm 幅×2.8m なのですがベンイリアは 92cm 幅。「丈も短いし詰めれば 2.5 で行けるだろう!」と 2.5m 買ったら、ちょうど端切れがあって 3m におまけしてもらいました (が、50cm 余ったところで何に使えばいいのか…幅も狭いし)。
衿を作り直すため表地のシャンブレーワッシャーも買い足してきました (調達先は新宿オカダヤ)。輸入生地なので在庫あってよかった…。そして硬めの接着芯もゲット。前回使ったダンレーヌ R111 は柔らかすぎたため、不織布タイプのバイリーン GS-8 です。
糸は前回使ったものが残っていました。フジックスのシャッペスパン60番手15です。裏地は表にステッチが出ないので黒い90番糸で縫ってしまいました。
裁断・縫製
まず布の裏表判別でつまづきました (恥)。ベンイリアは耳に「ベンベルグ」のロゴがないのです。が、綾織りなんだから目が「ノ」の字に見える方が表ですよね…。
衿は、制作時に縫い代をカットした関係で位置合わせが難しいため、台衿や裏衿も全部作り直しました。新しい接着芯だと衿も立ちます。ホックは今回も省略。もう1着作った時には付けたけど、まず使わないので。
見返しの裾端縫い代は表に出るので、型紙では裏へ折り返すために 5mm の余分があります。が、丈を詰めたらそれがなくなったので共布のテープでくるみました (下の写真分かりにくいけど…すいません)。今思えば縫い代 5mm にして折り返せば充分だったかな。
裾の縫い代が安定しないため袖口同様、表地にまつりました。一番上のミシンホールは、不器用で手かがりに自信がないので慎重にミシンをかけ直しました。その後手縫いで裾をまつり、前開き一番上のボタンと肩章ボタンも付け直してオペ終了! 付属のベルトと肩章を戻します。
感想等々
ふにゃふにゃだった裏地をきちっとさせつつ、丈を短くして着やすくなりました。元々秋物として作ったので爽やかには程遠い色ですが、敢えて半端丈パンツと合わせて軽やかに着てみたいです。花粉もつかなそう (笑…別に花粉症じゃないけどな)。
今回の作業で、以前の作業時に色々ミスをやらかしてたことに気づきました。ポケット端の押さえステッチが変なところを巻き込んでたり、脇下の縫い代を綴じる時に裏地側を (キセではなく) 縫い線で表地と合わせてたり、エトセトラエトセトラ。あと表地と裏地で長さが合わないところが多々ありました。が、直せるレベルじゃないし表から見てはみ出してる訳じゃないので、騙し騙し着る予定です…。