以前からずっと定番のシャツ型紙を探しています。今回は手持ちの型紙で一番定番っぽい形のシャツパターンを補正して作りました。でも1月に作り始めて何で今頃掲載…。
型紙・サイズ
Mパターン研究所「B0100 シャツ」MPL 5号 (廃版)。廃版告知が出た時は「このパターンがまさか」と驚いたほどのド定番。衿はB (ワイドカラー)、袖は長袖にしました。そう言えばこのパターン作るの3回目なんですが、2作目はここに掲載してなかったでしょうか (元から体型に合わない上、洗濯で縮んだので未掲載…)。
そういやつい先日、MPL 監修の書籍『手の女』が発売になりました。付録のシャツ型紙が「B0100 の修正版」らしいので気になる方は要チェックです。前身頃にもダーツが入ったり、カフス付き七分袖がなくなってカフスなし五分袖になってたり、「修正」と呼ぶには随分変わっちゃったなーという印象ですが。
手の女(ひと)~買えば何でもあるのに、なぜ、あなたはつくるのですか~ [edit]
- 単行本(ソフトカバー)
- 伊藤まさこ、根本きこ、大橋利枝子、中川ちえ、塩山奈央、星谷菜々、トミヤマトモミ
- 有限会社 MPL
- ¥ 1,890 (定価)
- 在庫切れ (Amazon価格)
- (私のおすすめ度)
- (Amazonおすすめ度)
- 在庫切れ
(価格・在庫状況は7月8日 9:35現在)
生地・材料
リバティの「Scarlet」タナローン。エターナル柄ですが色は限定なのかな? CHECK & STRIPE の予約販売で買ったものです。当初からシャツを作る目的で購入したもので、もう1色紺色を持っています。
今回は白のオックスで衿とカフスと剣ボロを裁断し、クレリック (正式には丸衿らしいけど) にして見た目を軽くしました (柄合わせサボったという説もある)。ボタンは近所で買ってきた 10mm の貝ボタンです。
アレンジ・補正
以前作った時キツかったのと、あと自分の前肩体型に合わせて補正しました。操作は以下の通り。実際は元のパターンを方眼紙に写したものを使ってます。元パターンは失敗した時のために残しておかないと。
- 前身頃幅出し
- 身頃の幅出しと肩幅出しを同時にやります。まずはヨークの肩先を 5mm 延長 (&袖ぐりも微妙に引き直す)。次に、前身頃を肩の間で 5mm 広げます。これで左右各 5mm ずつ、計 1cm 幅出し完了。体型的にやや反身なので後身頃は幅出ししていません。
- 前肩補正
- 「前肩体型=SPが前にある」なので、まずは肩線を前に回します。ヨークと前身頃のパターンの肩縫い代をカットし、テープで突き合わせて貼ります。SPを元の位置より 1cm 前に取ってカッターで切り離し、縫い代をつけ直せば完了。あくまで自分の肩とヨーク切替え線を平行にするための処理です。AHの引き直し等はしていないので立体的形状は変わっていない筈。
次に袖。SP (ヨークの印の間にある合印ってSPだよね…?) を 1cm 前に出します。で、これに合わせてAHの付け線を長さが変わらないように引き直します。あと、先ほど身頃側の SP をずらしているので袖山の合印 (ヨークと前身頃の接ぎ部分) も忘れずにずらしておきます。
肩周りのアップ。写真じゃ分かりにくいと思いますが…。
デザイン的には左右共に左前身頃パターンを使い「前立てなし三折り」にしています (元の仕様が好きじゃないので)。柄生地なので前立てのステッチは省略。この他、飾りのコバステッチを幾つか省略しています。
剣ボロ部分にはボタンをつけ、カフスを折って着易いようにしています。普通はもっと肘寄りにボタンホール作るのでしょうが、リバティは裏が綺麗じゃないのでカフスぎりぎりで折り返せるよう手首の近くに。
作業手順の工夫・変更等
今まで袖を先に筒にしてから身頃につけていたのですが、今回はマニュアル通り袖ぐりを縫ってから袖下〜脇を続けて縫ってます。てか今までその手順だと知らなかった…orz
感想
袖が剣ボロのシャツは久しぶりでした (お陰で片方は3回もやり直した)。コバステッチのいい練習になったんじゃないかな (死)。あと実は今回、衿を2度作り直しました (要するに今ついてるのは3つ目)。ぜーんぜん衿が返らず「布が分厚いせいだ」と思ってパターン修正しようとしたら…台衿側と外側を間違えて付けてるじゃないかーーー!! 2回目までも間違ってたらしい…orz 台衿の先が縫い代始末サボったせいでもたついてますが、前立てが歪むことなく付けられたので合格にしておこう。
肩を補正してもまだ少し、首の付け根から肩先に皺が残っています。私の肩はかなり前に出ていて、これ以上自分に合わせて補正すると服のシルエットが崩れそうなので止めておきます。前身頃の幅はこんなものかな? 出さなくてよかったような気もするけど。
全体的にはまあまあ気に入っています。うるさくなりがちの柄布もクレリックにすれば着易くなります。春先に1枚で着てもいいかも…て、色合いが全然春じゃないんですけどね (だから作り始めたの1月なんだってば)。
次回以降のアイディア
色違いでもう1着クレリック作りたいな。剣ボロは面倒なので行ってこい始末に変更してしまうかもしれません。七分袖の方も袖山を補正して作りたいです。あと『手の女』のシャツもいずれ作ってみたいと思います。