まさかこの短期間にもう1着作ってしまうとは…。この2週間、水面下でこっそり MPL「J0430 シングルトレンチコート」の2作目を作っていました。2作目とは云え自分の中ではこちらが「本番」。1作目よりも丁寧に、そして「アレンジ」にこだわりました。
今回のアレンジは以下の通りです。
- 胸のフラップ形状変更 (先を尖らせてみた)
- 丈を 10cm 短くした
- 裾をふらし始末に変更
- 前後の身頃縫い線に 0.5cm ステッチを入れた
- ベルトの大幅改造
胸フラップのアレンジは手順書に書いてある通りです。丈のカットは実は不可抗力! 前身頃に部分芯を貼る際に表裏を間違え、泣く泣く切り直そうとしたら生地が足りず…。むしろ 10cm カット程度で済んで不幸中の幸いです。3の裾始末変更は前作で表地と裏地の合わせに苦労したため。ロングコートなのでふらしの方が自然かなとも思います。4のステッチは間違えて入れてしまっただけ (死)。これを入れてしまうと、最後の方で脇の下を裏地と縫い合わせる時に苦労するんです。
今回のハイライトは5のベルト改造! アクアスキュータム等の王道トレンチには (手榴弾を下げるための) Dカンがついてます。どうしてもこれをつけたかった。Dカンをつけるとデフォルトのベルトループ位置とバッティングするため、ベルトループを両脇に1本ずつにずらしました (太さも 1.5cm にしてます)。そして前作のコート着用時にベルトを紛失するという失態をしたため (結局マンションの廊下で見つかったけど) 後中央に隠しループをつけ、ベルトに縫い付けたタグで落下を防止してみました。これも正統派のトレンチによく見られる仕様ですね。ただ、お陰様でベルト周りだけで5日くらいかかりました…。
[追記] 上記アレンジの他、ベルトの長さを 30cm ほどカットしています。私は軍服みたいにきっちり締めて着るのが好きなので。あと見ての通り鳩目を2列にしてみました。
ボタンは色とサイズとコスパの関係で「クラフトショップ ヒント」さんにて購入したシャンクボタンになりました。あれ、トレンチって陸軍だろうに何故アンカー (=錨) マーク (汗)。表地は実はもっと鮮やかな赤の筈が材料調達の都合でワインレッドに (ヤフオクで安かったというだけの話)。その代わり裏地は派手に山吹色です! こちらはめげずに初志貫徹です (笑…何でこんな色なのかは別サイトで前に語った通りです)。
某冬の祭典に間に合えばいいやと思ってたらクリスマスイブに間に合ってしまいました。これは自分へのクリスマスプレゼントってことで! 前作コートはどう見ても秋物で流石にそろそろ寒かったんですよね (笑)。
裏話ですが、今回の原価は1万5千円くらいでした。これは低温接着芯を安く買えず定価調達したこと (芯地だけで2千円です…)、バックルやボタン等の副資材が多いことが響いてます。いいんです、作る楽しみを味わってしかも満足コート出来たから! ちなみに表地は東レのエクセーヌ、裏地は旭化成のベンベルグ。芯地は多分日東紡のダンレーヌ…だったかな? 表地が厚みがあるため、フラップの裏やベルトの隠しタブは似た色の綿平織布を使っています。