コミックマーケット79 (2010冬コミ) 発行の『鏡の森の君』カバーイラストです。この時の冬コミは某資格の実務修習で忙しく、イラストを描く暇がありませんでした。仕方ないので写真を加工した表紙をつけて発行したのですが案の定売れ行きが非常に悪く…翌夏コミでカバーを新たに作って売ったものです (値段は100円上げたのですが数は冬コミより出ました)^^; 小説本でもイラストって凄く重要だと痛感させられたのでした。
好評だった理由の1つはやはり、バーンとうちの主役2人を大きく描いたことじゃないかなぁ。もっと難しい構図も考えたのですがシンプルに彼らを描きたいと思ってこの構図に。メインのコンビを描いたお陰で、名刺 (コミケ当日にペーパー代わりに配ったもの) にも使い回すことが出来ました (笑)。
で、です。下から氷雨・十六夜・鎮目です (何故上から紹介しない?)。鎮目さんのモデルは…あ、言うまでもないですね (^^;)。スズメじゃなくてシズメです (読んだ人だけ頷いて下さい…)。
実は表紙の2人は別々に描いた下書きをスキャンし、拡大縮小で大きさを合わせた後でトレス台使ってトレスしています。裏表紙の3人はそれぞれ別々の絵を合成したもの。本当は表と繋がった絵にしたかったな… (背景だけは繋がってるんですが)。
裏表紙の3人は、普通に絵を描いた後で一番上に紙のテクスチャ (素材集から持ってきたもの) のレイヤーを乗せて乗算で合成しています。色の付いた紙に描いたようなイメージになっていれば成功なのですが。背景は素材集のブラシ。実は『嵐 ーTEMPESTー』の表紙の背景と同じものだったりします。森ということでネタがかぶりましたね ^^;
この本のタイトルに使用した文字のうち、ひらがなの「の」は「F910シネマ明朝かな」です。本のイメージが「御伽話」だったのでそれっぽい文字を。折角のカラーですが黒が一番しっくり来たので黒で乗せました。
絵とは直接関係ないのですが、イベントで何名かの方に訊かれたのではっきりお答えします! うちの本はほぼ全て、絵も文章も私・桜枝真央が一人で書いております (ゲスト様や共同執筆者様はその旨明記しております)。クオリティがどっちつかずなのはそのせいだと思って諦めて頂ければ有難いです (笑)。