舞台『銀河英雄伝説』自由惑星同盟編
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去る4/15(日)、舞台『銀河英雄伝説』自由惑星同盟編を観に行ってきました。18時からの公演です。15年以上 LUNA SEA 好きを公言している私、帝国編の方を観ていた流れもあって「RYUICHI (河村隆一) が主役とあれば行かずばなるまい!」というわけで有楽町の東京国際フォーラムまで馳せ参じてきました。
観劇の前にまずはお約束の花チェック。おぉ、ちゃんと LUNA SEA の面々から来てるじゃないか! 実は INORAN だけ離れた場所にあって「まさか INO ナシ!?」と焦ったのですがちゃんとありました (^^;)。SUGIZO の花が真っ赤なのが彼らしい。
LUNA SEAのメンバーからRYUICHIへお花" width="510" height="677" alt="LUNA SEAのメンバーからRYUICHIへお花" title"LUNA SEAのメンバーからRYUICHIへお花" />前にもお断わりしていますが、私は原作を知りませんので深いところはツッコみません。今回の舞台はアスターテ会戦から始まり、第7次イゼルローン攻防戦での勝利に勢いづいて帝国内部へ侵攻しようとするところまで。後から詳しい友人に聞いたところ原作小説の1巻分にもなってないそうで…帝国編がキルヒアイスの死まで進んだのとはえらい違いです。何故こうなったのかと Wikipedia で粗筋調べてしまったんですが、なるほど、同盟ってこの後しばらくいいトコないんですね…。劇中では時々、シームレスにヤンの回想 (冒頭で戦死したラップとその婚約者で今回のヒロイン・ジェシカを交えたもの) が入ります。実は当初、これが回想だと分からず混乱してしまいました。そういえば、ヤンの家を襲撃した「憂国騎士団」の正体は何だったんでしょうか。原作でもっと後に明かされるからなのか、それとも今後の外伝用に残してあるのか分からないんですが「思わぬヤツが中心にいるかもしれない」(的なセリフがあった) と匂わせておいて結局放置でした。まあ、公式サイトの「用語解説」で「トリューニヒトの影が見え隠れする」とネタバレされてるけど… (笑)。
演出について。事前にツイッターで知ってはいたのですが、帝国編とかなり雰囲気が違っていて驚きました。帝国編は艦隊での戦闘をアンサンブルのダンスで表現していたものが、今回はほぼCG。冒頭にいきなりラップが入ったり (キャスト名「謎の男」…申し訳ないけど浮いていた)、フライングボールの場面でCG映像と融合したダンスがあったりと随分現代的になってました。特に今回はCGによる演出が印象的。イゼルローン攻防戦ではCG映像を挟みながら同盟軍と帝国軍が何回も入れ替わるという目まぐるしい場面転換でした。陣形も舞台上のスクリーンに投影されていて分かりやすかったし、星々の奥行きもうまく表現されていたと思います。ただ、森のシーンでスクリーンに森を映してたのはちと手抜きかなー (^^;)。
音響について。実は「東京国際フォーラムは音がこもりやすい」という事前情報があって心配してたところ、これが見事に事実でした (泣)。冒頭の辺り、耳が慣れるまで台詞が聴き取りにくかったです。元々かなり早口なんだよねヤン…。あとこれは舞台の問題じゃないと思いますが、時折マイクが効いていない人がいました。これは音声さん頼みます!といったところ。
演技については、お目当てのヤンはもう「良かった!」の一言。あの RYUICHI がヤンと聞いたときは正直心配だったのですが、舞台に上がったらもうヤン=ウェンリー以外の何者でもありませんでした…て、原作知らないんだけどさ。少なくとも気障でナルという「河村隆一」のイメージでは全くなく、苦笑いがよく似合う飄々とした策士に変容しきっていたと思います。難を挙げるとすれば上にも書いた通り、ちょっと早口でした…今回の会場だとセリフ聞き取れない (TT)。あと、次回「撃墜王篇」で主役が決まっている (らしい) ポプラン役の中川晃教さん! 1週間前に『SAMURAI 7』の舞台見たばかりなので第一印象は「ウキョウ様が何やってるんだ」でしたが (笑)、即興の歌はお素敵でした。撃墜王篇観に行っちゃおうかなぁ。全体的に帝国編より年齢高めのキャストでしたが (知人が某所で「年寄ばっかり」的発言をしていてショックだった…)、その分安心して観られたと思います☆ そうだ、イゼルローン攻防戦でゼークト (これは生身の役者さん) に通信を入れるという設定でオーベルシュタインの映像が流れました。貴水さんからも RYUICHI に花が届いてましたよ!
帝国篇と異なりアドリブのギャグシーンが多かったです (2日目にしてこの多さは意外)。覚えてるところでは、中川さんのポプランに「歌手みたいだな!」と声がかかったり、RYUICHI のヤンが自分の年齢について「29歳です」と言った途端「42歳 (※RYU は5/20に42になる) に見えるぞ」と返されたり。あとアドリブじゃないと思いますが、ユリアンがヤンをテーブルの上に座らせお茶を出すシーンや (しかもここに客が来る…)、スパルタニアンの仲間 (誰か忘れた…御免!) が女の子を口説こうとするシーンは絶妙でした。私のお気に入りは後者のシーンで他の仲間が「お前の“トールハンマー”見せてやれ!」と背中を押す台詞。当然のようにポプラン直伝のテキトーな愛の歌は通用せず、何発もびんたを食らうというお約束の展開なのですが (^^;
カーテンコールでは「Searching for Light」なる RYUICHI 作詞作曲のテーマソングを出演者で大合唱 (あの人数でも RYU の声通るなぁ!)。ヤンが歌が上手いってのはイメージ違うんですけど (笑) やっぱり歌ってくれなきゃ RYU じゃない! あと本公演ではアフタートークショーがありました。主役は残念ながら今回の出番ではなく、しかも超グダグダでした… (これは司会役の○○氏がまずかったと思われ)。えーいしっかりせんかい。
販売グッズはシリアルナンバー入りの同盟マークピンバッジとかテーマソングの題名に引っ掛けた「Searching fot Light」なる小型ライト (しかもスイッチを入れると同盟のマークが照らし出される…) といった凝りよう。しかし RYU がデザインしたというヤンのマスコットだけはどうにも解せん。まあ御興味のある方は是非、公式サイトで御覧ください。私はパンフレットしか買わなかった…。
では最後に総括を。ストーリーはハッキリ言って帝国編の方が面白かったです。ただ今回は少ないエピソードの中でキャラクターが丁寧に描かれていて、そもそも舞台の目指す方向が違っていたように感じました (他のキャラにも時間かけすぎてた気がするのでヤンの出番もう少し増やしてほしかったけど…)。あとキャラの掛け合いや歌など物語以外の要素が非常に魅力的で、劇場で演じるメリットが充分に生かされた舞台だったと思います。音響とグダグダアフタートークのみ改善希望 (笑)。特にお目当ての俳優さんがいる訳ではないんですが、次の公演も観に行っちゃおうかなぁ。でもジャニタレ出演ってことは、もしやチケット取りにくかったり!?
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