「ALTAR BOYZ」見てきました
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昨日お友達に誘って頂いて「ALTAR BOYZ」見てきました! 「美しき男達よ その罪を懺悔せよ」なるアオリ文句が如何にも腐女子狙いで (今気づいたけどこの文句、盛大にオチをバラしてないか!?)、自分だけでは見に行こうとは全く思えない第一印象でしたが (失礼!)、ストーリーは想像以上に深いというか相当シリアスな内容でした。あ、私が見てきたのは RED の方です☆
最初の半分は全く話に入り込めなくて「?」だったので、これから御覧になる方に粗筋というか設定の御紹介です。教会に集う、福音書の書き手と同じ名前を持つマシュー (=マタイ)、マーク (=マルコ)、フアン (=ヨハネ)、ルーク (=ルカ) の4人にアブラハムを加えた5人の男の子達が、ある日神の啓示を受けて「音楽で悩める民の魂を浄化する」という活動を始める。で、私達観客が見ている舞台そのものがこの5人の浄化活動の一環という設定なんですね (これを理解するまでに私は半分かかったわけだ)。
舞台上には常に楽器を担当するバンドメンバーが待機していて、台詞はないものの彼らも5人と一緒にパフォーマンスに加わっています。舞台の袖にはソニーが開発したという (スポンサーなのか?)「ソウルセンサー DX-12」なる怪しい装置が置いてあります。ディスプレーには救いを必要とする魂の数 (観客の数と連動?) が表示されていて、5人のパフォーマンスと共にその数が段々減っていくんです (つまり、物語よりも歌とダンスがメインの舞台なのですね…)。しかし彼らの熱気溢れるパフォーマンスにも関わらず、ソウルセンサー DX-12はなかなか「ゼロ」を示さず…という物語。
元々は海外の作品を日本でアレンジしたものだそうです。元の方も見たことないんですけど…うーん、これ日本でやるのは厳しいな。日本人は日曜日の教会のミサとかユダヤ人への差別とかぴんと来ないしね。見る側にも背景としてキリスト教の知識や文化がないと (私は知識として聖書の内容は大まかに知ってますが、文化は皆無です)。あと、若手のイケメン俳優さんで固めたのがリアルさというか深刻さを薄めている気もします (いや、元のミュージカルもイケメン集団なんだけど!)。ややネタバレ気味に書きますと、あのメンバーでゲイの問題を語っても「BLというファンタジー」に見えてしまうのが勿体ない。
パフォーマンスはノリのいい人ならすぐ入り込めるはず! 私はノリが悪いのと (風邪で喉が痛かったため) 飲み物持ってたのとで殆ど手拍子も出来ず…両隣の方が盛り上がってたのと随分対照的で済みません (-_-;)。フアン役の俳優さんのダンスは凄かったなー。顔はあっさりで可愛い系なのに、ワイルド系のルークよりパワフルだった (笑)。
では無理矢理まとめます。俳優さんのファンなら☆5つでオススメ! 各人のソロもありダンスもあり、小さな会場なら思う存分彼らのパフォーマンスを楽しめるはず。特に俳優さんファンではないけれどキリスト教にそれなりに (好き嫌い含めて) 興味がある、若しくはイケメン好き (笑) なら☆3〜4つ。それ以外の方には物語の理解が難しいことも含めて☆3つ以下かな。あと、他サイトで「ハンガリー版の ALTER BOYZ と比べてガッカリ!!」と怒りぶちまけてた方 (原作は見てないっぽい…笑) もいらっしゃるので、原作含め先に他国版を御覧になって思い入れのある方にはお奨めしません。ちらっとググったけど、日本版は舞台の雰囲気や公演の目的そのものが違うので「別物」として見るべきであり、それが出来ない人は見ない方がいいのかなと。…ん? それって何だか宗教そのものだよね… (苦笑)。
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