新書版サイズって?
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何とか『邂逅』第一巻・第二巻の発行が確定し (印刷所がちゃんと受け付けて搬入してくれれば…^^;) 一息ついているところ。睡眠時間4時間の日が続いてるので今日はゆっくり眠りたいんだけど、気持ちはもう次の本に向かっている (え!?)。いやー、レイアウト作業が楽しくて! 連作小説もあるしネタは色々あるもんね。
今回は文章が多かったのでA5版の2段組にさせて頂いたけど次はもっと小説本らしくしたい。とはいえ文庫本サイズ (A6) は小さくて頁数増えるからなぁ……と、新書版サイズにすることを考えた。文章だけは一杯サイトにあるので、とりあえず新書版のサイズを調べてレイアウトだけやってみようと思った。が……あれ? 何で印刷所によって「新書版」の定義が違うの!?
とりあえず簡単にググって出て来た同人誌印刷所数社の「新書版」の定義を並べてみよう。
- あすなろ出版
- 106×174mm・115×175mm[変形]・115×182mm[変形]
- サンライズ
- 173×110mm
- 緑陽社
- 182×114mm
- PICO
- 175×105mm
すいません、コピペなので縦と横が逆になってる (-_-;)。とにかく社によってバラバラだということ! あり得ねー!! ……というわけで手元の『文字の組み方ルールブック・縦組み篇』(日本エディタースクール) を開いてみた。この本によるとどうやら新書版とは「B版40取」と呼ばれるサイズのことらしいのだが、この本にも2種類のサイズすなわち「105×173mm」と「103×182mm」が併記されている。で、「寸法に厳密な基準があるわけではない」との文章が……ガックリ。
ちょっと調べたら「105×173mm」というのはB版40取ではなく新書の先駆けである岩波新書のサイズだということだ (こちら参照)。一方某印刷所のサイトでは「新書版とは市販の漫画単行本のサイズ」といった記載を見たので手元の本のサイズを調べたところ約17×約11cm (その後「ねこのしっぽ」という印刷屋さんで172×112cmといったサイズの「コミックスセット」を受け付けているのを確認)。うーん……よく分からないけど結論として「先に使う印刷所決めてからレイアウトしろ」ってことなのね (TT)。何頁になるかで印刷所決めようと思っていたのになぁ……ニワトリが先か卵が先か!?
文字の組方ルールブック―タテ組編
- 単行本
- 日本エディタースクール出版部
- ¥ 525 (定価)
- 在庫切れ (Amazon価格)
(私のおすすめ度)
(Amazonおすすめ度)- 在庫切れ
(価格・在庫状況は12月31日 5:42現在)
コメント
- Written by
- medotsu
- Posted on
- 2008-03-23?06:33
新書ばかりではなく「四六版」や「文庫」のサイズも出版社それぞれに規定が異なります。また雑誌などではA4ワイド版というのもあり、こちらも出版社によってサイズが異なります。
場合によっては、同じ出版社でもシリーズによってサイズが異なったり編集部によって異なったりするケースもあるようです。
印刷所は、付き合っている出版社や手本となる出版社のサイズを参考にしながら独自の規格を作っているところもあるようです。
用紙はA1(縦×横=0.5?)、B1(縦×横=0.75?)のほか、菊版や四六版というサイズがあります。これらの用紙から効率よく製本できるサイズを出版社独自で考案するため、さまざまな種類の書籍サイズが出来てしまうようです。
- Written by
- sakurae
- Posted on
- 2008-03-23?09:21
こんにちは、medotsuさん、御教授有難うございます。
うーん、大手出版社様の本は分からないのですが、
いわゆるコミック同人誌の出版社様に印刷を依頼する際には
「文庫版=A6」でほぼ間違いないようです。
私は流通に乗る本は作らないのであまり悩まずに済んでいます (^^;
とはいえ! ノートによく使われているセミB5というサイズには
イライラしていたりします (笑
B5丁度にしないのはどういう理由なんでしょう…
一緒に使うテキストとサイズが微妙に違うのは気持ちが悪いです~。